スイレンにも東洋的なイメージがありますが、実際には世界各地に原種が存在し(熱帯性種と合わせ約40種ほど)、昔から広く世界中で栽培されてきました。

スイレンは日本にはヒツジグサ(N.テトラゴーナ)という原種が1種しかなく、現在よく見られる温帯性スイレンは1880年頃、フランスの園芸家ラトゥール・マーリヤック(L.Marliac)によって品種改良され明治、大正時代に日本に入ってきた園芸種です。あのフランスの印象派の画家モネの作品にもマーリヤックの作った品種が数多く登場しています。

またスイレンの学名 ニンファエア「Nymphaea」(ラテン語)は、「妖精」(ニンフ)を意味する言葉です。

アトラクション(Attraction)
サンライズ(Sunrise)
ヘルボラ(Helvora)

普通種

普通種

姫スイレン

現在国内ではポピュラーな品種の一つで、赤い花の代表的品種、大輪(花径10-12cm)。マーリヤック作出。 温帯性の中では大型、メキシコ原産のメキシカーナ(原種)の血を引く。(花径8-10cm) マーリヤック作出。 姫スイレンの中でも最も小型(花径4-5cm)で、花は淡い黄色、花付き良い。マーリヤック作出。
レイデケリ ロゼア(Laydekeri rosea)

ローズアレー(Rose Arey)

アルバ(Alba)
姫スイレン
普通種

普通種

花はやや赤みのある濃桃色。(花径5-6cm)マーリヤック作出。 花は透明感のあるピンク。(花径8-10cm) ヨーロッパ原産の原種。純白色の花が美しい。(花径8-10cm)
マリアセア クロマティラ(Marliacea Chromatella)
エスカボークル(Escarboucle)

ローズマグノリア(Rose Magnolia)

普通種
普通種
普通種
サンライズ同様、メキシカーナ種系。マーリヤック作出。(花径8-10cm) 別名ゴールデンカップ 花、葉ともにアトラクションによく似ているが花色が大変鮮やか。(花径8-10cm)

花、葉ともアルバ(白)によく似ているが花色が白に近いピンク色。アルバ系?(花径8-10cm)

上の図は園芸的なスイレンの分類です。耐寒性の有無で温帯性、熱帯性に分けられます。

姫スイレンとは、品種名に姫がつく他の植物同様、小型品種化したもので、スイレンの場合も小型のものを指す総称で、特に明確な定義があるわけではありません。

また、温帯性スイレンはすべて昼咲きで、花色に、「青」、「紫色」はありません。