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ブックレビュー Book review


新コーナー登場!これからどんどん面白い本を取り上げるぞ。

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デイトレード大学 〜...相場読本シリーズ



クライマーズ・ハイ ☆☆☆☆ 横山秀夫 文春文庫 660円

amazonのブックレビュー72件で4.5ポイントの高得点を得ている。 横山秀夫の作品はかなり読んでいるが、ほとんどはずれがない。 どの作品も一定のレベルにあり安心して読める作家の一人だ。 本作は1985年の日航機墜落事故を題材に現場の地方新聞のデスクの目を通して史上最大の航空機事故を描いた傑作である。 「沈まぬ太陽」が日航内部の側から描いたのとは対照的である。 併せて読むと尚良いだろう。 筆者の横山氏は元地方紙記者だけに新聞社内部の対立・確執や締め切りに追われる記者、整理部、製作部など外部からは見えにくい裏方の作業などを垣間見ることが出来る。 実にリアルなのである。 事故と並行して谷川岳の衝立岩の登攀シーンが描かれる。 表題の「クライマーズ・ハイ」は、つまり極度の緊張のために恐怖心がまひする状態をいう。 520人を一挙に失うという巨大事故に対処するには自らのテンションを極限にまで高めなければ精神の均衡を保てないということであろう。



下流社会 ☆☆

ベストセラーの「下流社会」三浦展 光文社文庫を読んだ。 amazonでもベストセラーだ。 ちなみに、地元の図書館だと100人の予約あり。 なので、借りるのはあきらめた。 感想は、あまり愉快な本ではない。 結論を出すにはサンプル数が少なすぎる。 自分の都合のよい結論を出しかねない。 「ニート・フリーター」を個人の資質・問題に矮小化している。 ニート・フリーターの問題は企業サイド、社会の問題でもある。 人気のある割には読み応えのない本だ。評価☆☆


香田証生さんはなぜ殺されたのか ☆☆☆ 下川裕治 新潮社 1400+税

下川さんの新刊本を読んだ。 元バックパッカーとしては興味があった。 香田さんがイラクで殺害されたのが2004年10月。 その半年前には日本人数人が拉致されていた。 この時は交渉で開放された。 実は昨年の4月にはタイで生活していた。 タイでもイラクの一連のニュースは報道していた。 日本人の拉致もネットのニュースで知っていた。 が、彼らやその家族が「自己責任論」のなかで批判され、中傷されていたのはよく知らなかった。 2chでも見てれば分かっただろうけど。 海外では必要最小限の情報しか入手しない。 日本に帰国したのが7月。 香田さんの事件はあまりにも衝撃的だった。 首をはねる映像もインターネットで流された。 筆者は香田さんの足跡を辿る。 ニュージーランド、イスラエル、ヨルダン。 そして、イラク国境。 「旅人としての香田証生」を下川さんが自身の旅と重ね合わせながら 「なぜ旅をするのか」という根源的な問題の答えを探す。 旅好きな者には必読の本といえよう。 また、中東の情勢に疎い日本人には中東の現状も垣間見れる。


東野圭吾 「手紙」 2006年01月27日 ブログより転載

TBS系列で放送の「白夜行」。 そして、直木賞受賞の「容疑者Xの献身。 なので、東野さんの作品は人気がある。 図書館でも話題作は予約で満杯だ。 そこで、私が予約したのは「手紙」「秘密」「トキオ」の3冊。 現在、「手紙」を読んでいる。 今まで、東野さんの作品は読んでいなかった。 「手紙」を読んで初めてその面白さに触れた。 「手紙」自体の内容は決して楽しい内容ではない。 強盗殺人をした「兄」が「弟」に手紙を出すという話だ。 まだ、半分しか読んでいない。 が、今日、明日で一気に読了するだろう。 なかなか気合の入った作品である。 だけど、東野さん、写真で見るとかなりのエエ男。 これで、作家としても大作家の仲間入り。 ちょっとひがみたくもなるなあ。 「手紙」29日読了。読み応え十分。お勧めします。


青年社長 上下 高杉良 角川文庫 各648円+税◇ ☆☆

居食屋「和民」を経営するワタミフードサービスの社長渡邊美樹のサクセスストーリー。 大学卒業後、佐川急便のセールスドライバーを1年をやり開業資金を貯えた。 つぼ八のFCでのスタート、脱退、和民への転換などがリアルに描かれている。 独立志向、サラリーマンを問わず参考になる。


海外で働く2003年度版 アルク 1200円+税◇ ☆☆☆

世界18カ国の最新情報が一冊にまとまり発売された。2002年版はアジア&米と欧州&オセアニアの2分冊だった。 アジアは、タイ、インドネシア、中国、香港、シンガポール、ベトナム、マレーシア、台湾、韓国の9地域。 基本情報、情報入手法、体験者の声、求人情報など内容はかなり豊富だ。


空飛ぶ寄生虫 藤田紘一郎 講談社文庫◇☆☆☆

カイチュウ博士として有名な東京医科歯科大学の著者のエッセイ。 清潔好きな日本人には「目からうろこ」が落ちるような内容だ。 海外旅行が好きな人には必読本。 語りは小難しくなく気軽に読める。 アジア、アフリカに関する話題が多いので、アジアフリークにはおすすめ。


デイトレード大学 岡本治郎 パンローリング◇☆☆

投資会社をつくりデイトレーディングで生活するノウハウ本。 投資会社の設立のノウハウは参考になる。取引は日経225先物が対象。 著者がいうには現物取引は危険なので近づくなとの事。 先物の方がよっぽど危険だと思うが、そのあたりはいまひとつ説得力に欠ける。


裏ヴァージョン 松浦理英子 筑摩書房◇☆☆

寡作の女流作家の自伝的な短編集。前編の6作品はアメリカが舞台の設定。 後半は、作者とおぼしきマサコと家主の友人との問答集という設定になっている。 この後半部のやりとりがなんとも鋭くて可笑しい。 しかし、韜晦(とうかい)なんていう難しい単語を読める読者は何人居るのだろう。 ルビを振るべきだと思うぞ→編集者&著者。装丁のミルキー・イソベの仕事は素晴らしい出来。

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現代イスラムの潮流 宮田律 集英社新書◇☆☆

世界のイスラム社会の動きが分かる格好の現代社会の入門書。 新聞や週刊誌では分かりにくいイスラムの現在が理解できる。 基本的な項目から、アフガニスタン、パレスティナ問題まで言及している。


イギリスでアンティークを買う 小関由美 新潮OH !文庫 ☆☆

アンティークショップを営む著者が案内するイギリスは興味深い。 アンティークに興味がなくても十分楽しめる内容。 仕入れ場所やノウハウが紹介されているので、買い物をしてネット・オークションやフリーマーケットに出品する。 そんな楽しみ方もあるだろう。


沈まぬ太陽1〜5分冊 山崎豊子 新潮文庫 ☆☆☆

日本のナショナルフラッグ日本航空をモデルに小説として構成されている。 10年にも及ぶ海外赴任。 カラチ、テヘラン、ナイロビという僻地(作者の弁)での過酷な生活など 海外生活に興味のある人には楽しめる。 また、会社勤めの悲喜こもごもが十分味わえる作品。 サラリーマン、OLには必読の本。 しかし、筆者のアジア・アフリカに対する世界観には違和感を覚える。


東電OL殺人事件 佐野眞一 新潮社 1800+税 ☆☆☆

1997年に実際に起きた殺人事件をテーマにしたルポ。 事件の背景から裁判の進行、判決までを克明に追いかける筆者のプロ魂には感心する。 被告のネパール人の実家や友人への取材にネパールにも出向いている。 1審は無罪。現在は控訴審の最中である。


旅行人傑作選2 世界が私をよんでいた!旅行人 ☆☆☆

月間誌「旅行人」の執筆者、読者の投稿の第二弾。 旅行の好きな者達の生の声が聞こえる。 バックパッカー必読本?!


株で1億円作る! 仁科剛平 ダイヤモンド社 ☆☆

ベストセラーになった本なので読んだ方も多いかと思います。 10万円の元手を5年間で1億円にするという株式投資のノウハウ本です。 タイトルにひかれて買われた方も多いのでは。実はわたしもそのひとりです(苦笑)。 では、本書の通リ投資を実行すれば1億円が手に出来るか。 残念ながら無理でしょう。だいたい資金が10万円では少なすぎる。最低100万円は必要でしょう。 初年度の10万円を150万円することに無理があります。


遠い太鼓 村上春樹 講談社文庫 ☆☆☆

ギリシャ・イタリアへの長い旅に出た村上春樹。 1986年秋から1989年秋の3年間の旅行記だ。 海外生活の長い著者だけに、観察眼は鋭い。 しかし、肩の力は抜けていて気軽に読める作品。 アメリカとヨーローッパ。 日本とヨーロッパ。 海外で生活する者が増える今、本書は参考になるかもしれない。 しかし、いわゆるガイド本でもないし文化論でもない。 たんたんとして各地の風景を描いている。 氏の小説はまた一味違う味わいが楽しめる。


ゴーゴーアフリカ 上下2冊 蔵前仁一 凱風社 ☆☆☆☆

アジア物が多い著者だが、この「ゴーゴーアフリカ」が一番面白い。 夫婦で1年半をかけてアフリカを旅行した記録だ。 アフリカというと、飢餓、内乱、エイズ、貧困というネガティブな情報が多いが、この本を読むと当たり前だが「普通の生活」がある。 普通といっても日本や欧米の「普通」とはかなり違う。 しかし、いかに生活するのが困難で苦しい国でも庶民は生活をしている。 そういうことがすんなり理解できる。 アプリオリに頭にしみこんだアフリカに対する偏見は、本書を読むと多少なくなるのではないか。 そういう意味で、一度読むことを勧めます。


戦場へのパスポート  加籐健二郎 ジャパン・ミリタリー・レビュー ☆☆☆

「戦場カメラマン」の加藤氏によるハウトゥー本。 もっとも余程好きでなければ「戦場カメラマン」は務まらない。 これを読めば君も「戦場カメラマン」になれる、かもしれない。 ただこの本を読めば、いかに戦場カメラマンがたいへんなのかがよく分かる。 行軍中は小便垂れ流しなんてのも普通なのだ。 並みの神経では通用しない。 辺境の地を旅行するバックパッカーにも共通する要素がある。 中南米、コソボ、アフリカ、チェチェンなど世界を飛び回る著者のバイタリティーには敬服する。


希望の国のエクソダス」 村上龍 文藝春秋 ☆☆☆

近未来を扱った小説である。 キーワードは、不登校、フリースクール、インターネット、グローバル・エコノミー。 どれも現代、大きな問題になっている現象といえる。 このようなことが実際に起こるとは思えないが、ディテェールを緻密に描くことで現実感を与えている。 筆者は、メルマガの「JMM」で経済・金融・教育を取り上げて、専門家の意見を聞いている。 このような地道な作業抜きでは、この小説はリアリティーを持ちえなかっただろう。 駆け出しの作家ならただの「ユートピア」話に終わるだろう。 筆者の日頃のフィールドワークが活用されている問題作といえる。


デパートを税金で救う国」の行く末 糸瀬茂編著 小学館文庫 ☆☆

この著者はテレビにもよく出るが歯切れがよろしい。 日本の現状がよく分かる。 日本は大借金国家なのだ。 経済大国を謳歌する時代はとっくに終わっている。 そのことに早く気付かないと、最早、癌の治療は手遅れになる。



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