
小峯 隆生のWEBサイトにようこそ。
私は元週刊プレイボーイの名物編集者
また、昔、オールナイトニッポンのDJをやってました。
ハリウッド映画では「ターミネーター2」と「トゥルーライズ」にチョイ役で出演してます。
ご無沙汰してます。
生きてますよ。
知っている人は知っていて、知らない人はもちろん知らない。
インターネットにて、日刊いといさんのまねをして、「たぶん月刊コミネ」を始めます。
宜しくお願いします。
それでは、2000年新年特大号をお届けします。
内容です。
私の最近出版した本
・『狂銃哀歌』(三天書房)
小峯初の涙涙のハードカバーの小説にございます。
小説宝石に数年に渡り連載し、やっと本となりました。
何と、新宿紀伊国屋の小説コーナーに平積み。
売れているかどうかは分りません。買ってください。面白いですぜ。
自分では大藪春彦先生の『凶銃ルガーP08』のコミネ版として書きました。
拳銃を拾った男たちの今まで閉ざされた運命が爆発的に開かれて行く6個の連作短編から構成されたハードボイルドであります。
・『拳銃王』(小学館文庫)
コミネ初の文庫本です。私が世界銃で撃ち続けた47種類の銃器のレポート。
表紙が香港アクション映画のようになっていて笑えます。
・『冒険ナイフ王列伝』(グリーンアロー出版)
ナイフマガジンに連載されているインタビューを纏めたものです。
夢枕獏さん、野田知祐さん、役所広司さん、糸井重里さん、大沢在昌さん、北方謙三先生、野坂昭如先生、立木義浩先生などで、登場して楽しいナイフの話をしてます。笑えます。そして、結構感心してしまいます。
実験中なので、今後、発展して行きます。長い目で見てください。
ファンメールの宛先は以下でございます。
メールをお待ちしております。
小峯隆生です。
連載
『痛快 小峯道場その1』
本人にとって痛く、他人にとっては快感な事を綴るコラム道場にてございます。
読み終えれば、コミネに同情してもらおうと言うセコイ魂胆見え見えでございます。
その1は大阪で起きた事なのでございます。
イヤー、なんツーか、先に書きました俺の初めてのハードカバー小説『凶銃哀歌』
の著者サイン会があったのです。
あーた、あんた、いや、あなたに貴様!
通常のサイン会と言えば、どーんと看板と幟が立ち、出版社の営業と担当がスーツでキチンと決め込んで先生=作者を囲み、会場の前にはファンがファンがどーんと並んでおります。
先生は目も開けずに次々とサインをするだけで忙しいのです。
俺は今まで何回か、流行有名売れっ子作家のサイン会を目撃していた。
俺の心は高鳴った。あー、良くぞここまで、小説を止めなくて良かった。
当日はサイン会は特設ステージでやるときかされていた。
だが、世の中そんなに甘くない。
特設ステージは特設会場に変っていて、何処を見ても『小峯先生サイン会』などの派手な看板はない。
目指す場所にはな、何と、机と折り畳みの椅子が2個、そしてダンボール箱が゜置いてあった。
過酷な運命が待ちうけていた。
それはサイン会ではなかったのだ。
対面即売コーナーだったのだ。
『笑う犬の生活』の小須田部長と化してしまったのだ。
出版社方々は誰もいない。著者のつもりで、作家なのかもしれない私が一人。
数々の悲惨な状況が押し寄せるフリーの生活。
「頑張らなければ、挫けてはいけない。勇気を出して、今日も行く」
幟だ、看板だそれを作らなければ、たった一人のサイン会、夢にまで見たサイン会。現実はまだ遠い夢だった。
本が梱包されたダンボールをナイフで解体して、看板を作る。サイン用に持ってきたマジックペンで、
「第一回コミネタカオ本人サイン会。信じて下さい本人です」
などと数個の看板を作り、ガムテープで張り付けた。
そこは、モデルガンミリタリーなどのグッズを売る見本市会場の片隅です。
私の左側はドイツ軍グッズ、右隣は軍隊用レーションを売ってます。
「あ、お釣りが無い」
俺は知り合いのアメリカンガンキッズのスタッフの方につり銭を自分の金と交換した。
ああっ、この世の何処に作家本人が釣銭を用意して、サインをする会があるのでしょうか?
サイン会が始まりました。
行列なんぞ出来ません。そんなに人気のある作家ではありませんから…。
悲しい。
サインする前に自分の本を自ら売らなければならないのだ。
が、しかし、ダンボールで作られた看板で囲まれたコーナーはどう見ても見劣りし、ホームレスが拾った本を売っているようにしか見えません。
お客様も視線を逸らして、通り過ぎていく。
俺は立ち上がり、声を大きく叫び始めた。
「はい、いらっしゃい。コミネタカオの本、売ってますょ。買ってくれると、
はい、書いた本人がサインをしておつりもわたしますよ」
何人かが、気が付いた。
はっとして、直ぐ買ってくれるかと期待した。
甘い。ここは浪速ど根性商いの都商人の町。
財布の紐は堅い。
「どうですか、ちょっと見ていきませんか?この本はとても良いんですよ。どんな人生を歩んでらっしゃいますか?お幾つでいらっしゃいますか?」
などとお客様と話ながら、対面販売でこございます。
こんなお客様がいました。
1「ア。こみねさんですか」
と直ぐに買ってくれる方。ほんとうにありがとう。
2 30分以上、話し込み、自分の持っている写真を見せて、自分のサインを書いていった親父。結局は買わなかった。あなたは・・・。
3 3人でお金を出し合い、本本体とカバーと帯にサインをご希望なさった若者。さすが、大阪人。残りの二人は小説は読むのでしょうか?
4 2時間以上も他人の説明も聞き続けて、結局買ってくれたお兄ちゃんありがとう。そんなに迷わなければ買えない小説なのでしょうか?
5「金が無いんです」と言いながら、何処かにいって金を工面して買ってくれた君ありがとう。
などなど、オールナイトニッポンの元リスナーたちは何年たっても仲間のようにに直ぐに話が弾みます。
あの放送、やっているときは必死でしたが、良い知遇を沢山得たみたいです。
その反面、そうじゃない方々は説得するのが大変です。
本人が説得して買わせる小説も珍しいですけど。
・これおもろいか?
・ワイにやくにたつんか?
・金だしたぶんだけ楽しませてくれるんか?
・読む時間が無駄にならへんのか?
・二千円出したら、ちゃんと釣りはくれるんやな?
など大阪チェックが入ります。
俺はとにかくセールスマンになりきって、相手の望む物がこの小説に含まれている事をアピールした。
作家はこんな事までしなければならないのでしょうか?
昼飯の弁当は人手が無いので、販売コーナーで食った。そんな時もお客様は訪れる。きちんと説明。「やっぱエーわ」の一言で30分後に帰っていった。冷えた弁当を食い続ける。
結局、ダンボール箱は空にした。
ゴミを片付けて、売上金と共に東京に戻った。
『I HAVE A DREAM!』
と高らかに叫んだキング牧師の言葉が俺の脳裏に蘇る。
俺の夢は・・
何時か、有名書店の一番でかいサイン会場を愛読者で一杯にするサイン会をやろう。
そして、東京を皮切りに全国を回るのである。
まず、その前に良い作品を書き、売れる本にしなければならないのだ。
この「凶銃哀歌」は、週刊プレイボーイの編集者をクビになり、自分の追い続けた全てがある日なくなってしまった俺の絶望と悔しさの全てがここに込められている。
自分より過酷な運命を背負った男たちを書き続けることで、自分の背負い込んだ大きな傷を癒そうと思った。
一年に一作しか書けない年もあった。
が、小説宝石の担当者が「とにかく、完結するまで不定期に連載しましょう」
嬉しかった。
結局、数年の月日がかかった。
第六作の短編「針通し」の最後の一行を書いたとき、俺は落ち込んだ気持ちの底を踏んだ。
後は浮き上がるだけだけだ。
リストラや、志半ばでクビになることは今のご時世多々ある。
俺は一つだけ、悟った。
その事実を他人のせいにして、落ち込んでいては損をする。
全ては自分の気持ち次第なのだ。
気持ちが切り替われば、全ては明るく見える。
夢が持てる。
希望が湧く。
生きる勇気が持てる。
そして、一歩、踏み出すのです。
踏み出せば、自分のいた場所は過去の場所になる。
そして、行けるのです。
まだ未知の未来の場所へ。
新幹線の中で俺はそう思い、次の夢を描いた。
「痛快コミネ道場その1 了」
その2,に続く。それはまた次に。
「今月はこの映画これを見れば後は見なくていい」
2000年一月。
バーローバーロー、男の雑誌は今ではみーんな女ライターが映画かいせつを書いている。
違うんだよ、違うんだぜ。
男と女とでは見る視点と考え方が違う。だからナ、男の見るべき映画は男が解説すべきなんだよ。
分っちゃいねー。
だからよ、やたらと愛の映画ばかり紹介される。
まー、ブス女には現実的恋愛が無いから、映画の架空の世界で擬似恋愛を見ればイイ。そんな映画に男まで付き合ってどーすんだよ?
今月はこれだ。韓国映画の「シュリ」
ドーセ、愛の映画として紹介されるかもしれんが、こいつはバリバリのアクション映画だぜ。
あのジョン・ウー監督の香港時代のアクション映画を彷彿させる。
俺は知らなかったが、韓国では実銃が映画撮影に使える。だから、迫力が凄い。それから、その他大勢の役者もイイ。「マトリックス」ではビル警備兵の中に何人かその辺のおっさんが義理で出ていて、銃の扱いが酷かった。
が、これは違う。韓国は若者は必ず軍事訓練を受けている。だから、フルオートのマシンガンの扱いが巧い。
過去。これだけフルオートバースト射撃の巧い役者が大量に出ている映画は見たことが無い。
さらには、行進、整列、敬礼が巧い。これは平和国家日本では無理なんです。
ある時代劇で鉄砲隊が宿場に入ってくるシーンを撮った。その時、役者の誰一人が火縄銃の持ち方、行軍の時の扱い方、構え方を知らなかった。俺は出来る限り教えたが、付け焼刃だ。
ところが、韓国は違う。
ビシリとできている。
さらには、ストーリーが見せてくれる。面白いのだ。良くありそうな話を見事に構成し、ぐいぐいと見せてしまう。
仕掛けに使われる小道具が無色透明の水でいいテロ兵器のアイデイアは低予算映画の鏡です。
但し、主役の男が、こ、こいつが主役だったのかと思うぐらいちょっと違ったセンスの美男子でした。
ハリウッドの負けない映画と映画宣伝マンは行っていたが、そんな事は言わない方がイイ。
それに勝る点を言えばイイ。
俺はその他大勢の銃の扱いの素晴らしさである。昭和30年代の日本時代劇映画はどんな大人数の大立ち回りでも皆刀の扱いがきちんと出来ていたのと同じである。
一月の下旬からどこかで、やっている。
俺はこの映画を一般試写会で見た。
最近街にはブス女が少なくなったと思っていたが、いるいる。絶対に男とは夜デートできない暇なブ女が只で映画を見ようと大挙押し掛けていた。
主役の男がカッコ悪いらしいのか、ずっと盛り上がらずに見ていた。
俺は一人で感動していた。ナ、だから、女がこの映画を見ると、大した解説を書かないわけさ。
そして、男の見るべき映画は知らないうちに過ぎ去ってしまうのである。
映画紹介end
続きはまた。
『今月の凌ぎ』
テーマ演歌
篠田忍の歌う「しのぎ」
シーン1日本海に弾ける波。ずぶ濡れの着物姿で歌の忍がカットイン。そして、歌う。
#凌ぎと言う字はどうかくの?貧乏を凌ぐと書くのよー。
忍恋より辛い凌ぎ。今日を凌ぎ、30回凌ぐと一月凌げるのぉー。#
フリーの生活は辛いのです。毎日が、就職活動ですから。
コミネはここんと頃。PS2用のゲーム開発をやってます。
『XFIRE』
と言って、EAスクエアから出ます。
これが、面白いんですよ。今はずっと只、ゲームやっているだけですけど、これで良いのかなぁーと思っても仕事ですから。
フルCGアニメの決定権の無い映画監督のような仕事です。良いアイデイアが浮かぶと担当部署を回って説明するのが仕事です。
でもこの業界、皆さん優秀です。思えば、辛い仕事の場合はこれほど馬鹿な方々が良く金もらッテンなというような方々が偉かったりする業界もありますからね。
只、単にTVとか映画にでようとしている連中は馬鹿です。何と言っても、メモを取りませんから。
『あたし、全部覚えてるから』と言った馬鹿女タレントをまだ私は覚えています。
そのメモの取り方でどのレベルか分るんですけど。
ゲーム業界の方々、男女問わず、メモの取り方、完璧です。だから、今日まで仕事しているんですよね。
不思議な仕事場なんですよ。全然、外部から電話が掛かってきません。静かです。只、HDが回る音だけが響きます。キーボードを叩く音だけが聞こえます。
会社と言うような気がしません。
そんなところで皆働いてます。
先日、恐ろしく勘違いした女軍団が登場しました。「私たち、業界で働いているのぉー」とマグロのような顔してました。
何だか、特殊専門技術を扱う方たちでした。俺が考えを説明しても誰もメモを取ってませんでした。やはり女性の記憶力は凄いのでしょうか?それとも無視されたんでしょうね。
必死にメモを取っているおじさんがひとりいました。そのラボの偉い人でした。早くそんな業界鮪面女を止めさせて一人でやった方が効率が上がるんじゃないかと思ってしまいました。
一つ心配事があります。私には金が無くてPS2が変えません。だから、遊べるのは、この開発センターだけなのです。
凌げともPS2の買えない小さな不幸。
それに立ち向かうのも、きっと、篠田忍がど演歌で歌ってくれると思います。
凌ぎ第一回完
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