スケッチブック 3ページ

 


新緑の北上

母の49日の法事の帰途、新緑の北上を見るだけで通り過ぎることができず、葉書サイズのスケッチブックに描きとめた。いつもなら大きいスケッチブックを持って行くのだが、あまり逗留出来そうになかったので、描けたら1点ぐらい描こうと思い小さなスケッチブックにしたのである。その後、美術評論家の中野中さんに、この涼感を届けようと暑中見舞の葉書として送った。2005/7月11日
ざっくりと三角に割れた岸壁、どんな大きな力が加わったのでしょうか。それとも自らの重さに耐えられなくなっってずり落ちたのだろうか。残念ながら大地の時間に比べて人の命は短すぎて其のプロセスを見ることがで来ない、命を寄せ付けない固い岩盤の上の薄い地表に、しがみつく様に密集して生えている無数の樹木、地表はぎっしり根で覆われ、根ずまりを起こしているのではないでしょうか。それにしてもこの生命力のすごさ、どうやらそのせめぎあいの凄みに引かれて描いた様な気がする。

 
6f 水彩 長瀞
午前の長瀞はまだ日が入らない。切り立った前面の岩壁も、石畳も、ほとんど黒に近い色でした。やがて日が高くなり手前の岩畳に日が刺し、まぶしいように輝きだすと、岩璧はますます黒さを増して、手前の石畳とは対象的な景観を見せた。どす黒かった流れも空を映してか、青緑色に美しく色付いた。風景は時間の経過のなかで見なければ最も美しい場面を見落としてしまう事になりそうだ。

北上川河口の街、石巻スケッチの旅

海に近いので幾双も大きな船が川岸に繋いであった。風のとても強い天気の良い日でしたので、何度もスケッチブックや帽子が飛ばされた為、最後は仕方なく帽子を紐でぐるぐる巻きにして頭にくくりつけ、スケッチを続けた。何人もの人がこの奇妙な格好の旅人に知っている人のように、ただ声だけ掛けて通り過ぎて行った。

f6 水彩 清流

風景は何百万年もの長い地球のドラマが作り出した造形。其の一つ一つを眺めるとき、そこにとてつもなく大きな造形主の力が働いていることを感じるのです。何故美しいと思うのでしょうか、それは感覚的な美しさだけではなく、其の底に流れている地球の物語にも思いを馳せているからではないでしょうか。


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