btml02.gifテラピーめーる11-2 何もしないのに、肩がこるのはなぜ?


「肩がこるようなことを何もしてないのに、肩がこるのはどうしてですか」
 こんな質問を時々受けます。

●筋肉には常に縮もうとする性質がある

 筋肉は、どんなに力を抜いても、常にわずかながら縮もうとする性質を持っています。この性質は、姿勢や運動の安定には不可欠で、トーヌスと呼ばれています。

 でも、筋肉が勝手にどんどん縮んでしまわないのは、骨格によって筋肉が一定の長さに保たれているのと、ある筋肉には、必ずその筋肉と反対の作用をする筋肉(拮抗筋)があって、お互いに伸ばし合っているからです。

●捻挫や挫傷を起こしたらどうなるか

 ところが、もし、ある筋肉を支える骨格や拮抗筋を、捻挫や挫傷で傷めてしまったらどうなるでしょう。その筋肉はトーヌスがあるために、ひとりでに縮んでしまいます。

 例えば、頚椎を捻挫して、首が左に曲がってしまったとします。すると首の左側の筋肉はたるみますが、時間の経過とともに、トーヌスによって縮み、はってきます。縮んだままの筋肉は血行が悪くなって固くなり、肩こりとして感じられるのです。

nenza.JPG

 また、肩の筋肉の拮抗筋にあたる腕の筋肉を挫傷したとします。すると、肩の筋肉のトーヌスの方が腕の筋肉のトーヌスを上回ることになり、肩の筋肉が縮んできます。やがて血行が落ちて固くなり、肩こりになります。


zasyou.JPG

 実際にはいろんな原因*がからんできますが、こういった肩こりは、肩こりだけを治療していたのではなかなか治りません。むしろ、肩こりの原因となる捻挫や挫傷などを治療すると、肩こりもしなくなってくるのです。

[*他の原因として、肩の冷え、低血圧、運動不足、心理的な緊張、一定の姿勢の持続、腰の捻挫、脚の筋肉の挫傷、睡眠不足、鼻炎、虫歯、眼精疲労、噛み合わせの異常、内臓疾患などがあります。]