btml02.gifテラピーめーる11-5 筋肉痛を早く治すには


 「筋肉痛になった時、どうしたら早く治りますか」とか、「筋肉痛の時は、治ってから運動するのと、運動して治す荒療治と、どちらがいいのですか」といった質問をときどき受けます。

 筋肉痛にもいろいろあります。
 電気治療や湿布・塗り薬はさまざまなタイプの筋肉痛に有効ですが、運動で改善するタイプの筋肉痛は限られてきます。
 運動で改善するかしないかで大別して、筋肉痛を早く治すポイントをまとめてみます。


●運動で改善することがある筋肉痛

 もし、筋肉を押さえた時の痛みが、筋肉を伸ばした時に少なくなるなら、それは筋肉が縮んでこっている痛みです。
 軽く伸ばしながらほぐしてあげれば、早くよくなるでしょう。


 また、乳酸などの老廃物がたまっている痛みは、筋肉を圧迫するようなマッサージや、心臓の方へ向けてなでるようなマッサージをしてあげれば、早くよくなるでしょう。

 筋肉が冷えてしまったための痛みは、温めてあげるのが効果的です。

 以上のような筋肉痛には、軽い運動をすると痛みが少なくなる可能性があります。
 ただし、運動は有酸素運動(テラピーめーる
3-1参照)になるように心がけ、クールダウンもしっかりしてください(呼吸、心拍が落ち付くまで、整理体操をする)。
 無酸素運動をすると、その時は痛みが少なくなるかに感じられますが、後から、痛みがまた戻ってきます。


 筋疲労している状態で運動を続けると筋力が下がり、休ませると筋力が上がるというデータがあります。
 ですから、運動させて治す荒療治は、いわゆる根性をつけるのには向いているかもしれませんが、筋力をつける効果はあまり期待できません。


●運動で悪化することがある筋肉痛

 反対に、次のような筋肉痛は、運動をするとさらに痛みが強くなる可能性が高いと考えられます。

 もし、筋肉を伸ばした時に痛みが強くなるなら、それは筋肉が伸ばされている痛みか、筋肉の繊維が断裂している痛みです。
 テーピングをしておくと、早い回復が期待できます。
 反対の働きをする筋肉が縮んでいる時は、その筋肉をほぐして伸ばしておくことも有効です。


 筋肉がけいれんしている痛みの場合は、その筋肉を伸ばすように、ストレッチやテーピングをしておくと、早くよくなるでしょう。
 ただし、非常に強くけいれんした時は、筋肉の繊維が断裂していることがあるので、伸ばし過ぎにならないようにします。


 このような筋肉痛の場合は、無理に運動を続けると、肉離れや腱断裂を起こしかねません。

 他にも感染症や発熱、栄養障害など、さまざまな原因による筋肉痛があり、それぞれの原因を治療しなければなりません。

 万が一、筋肉の痛みが非常に強くて力が入らないような時は、すぐに専門医に診てもらいましょう。
 椎間板ヘルニアからくる神経痛や、筋肉が腫れて血流が止まってしまう
コン
パートメント症候群
など、緊急の処置が必要な筋肉痛もあります。