btml02.gifテラピーめーる★12-5★静脈瘤やむくみが出た時は?


 私のところへも、静脈瘤むくみをみてほしいという方がみえます。
 静脈瘤やむくみは、その原因に応じて治していくのがよいでしょう。

 立ち仕事などで脚の筋肉が固くなっておられる方には、筋肉をほぐして血流を良くするようにします。
 固くなった筋肉が血管を圧迫していると、血管から水分が周囲へともれやすくなります。
 筋肉をほぐして、血がスムーズに流れるようにしてあげると、むくみがとれます。

 このようなむくみには、運動療法やエアマッサージが有効なこともあります。

 運動をすると、静脈やリンパ管が筋肉でしごかれる形になって、足にたまった水分が回収されるのです。(筋ポンプ

 疲れていて脚を動かすのもおっくうだという時には、エアマッサージ器で、つま先からふくらはぎ、膝、太もも・・・と圧迫を繰り返すのがお勧めでしょう。

 エアマッサージ器がなければ、脚を少し高く(心臓より少し上になるくらいに)して休むのもよいでしょう。

 膝や足の関節を傷めてむくんでおられる方の場合は、まず関節を治すようにします。
 この時のむくみは、関節に炎症が起きることで、血管から水分が周囲へもれやすくなるのが原因で出てきます。
 関節を治せば、むくみもひきます。

 ガンの手術でリンパ節を切除され、むくみますよと宣告されていた方がおられました。
 リンパ管を手術でとってしまうと、血管からもれ出た水分は帰り道を絶たれて、腕や脚がパンパンにむくんでしまうのです。

 でも、その方は早期に治療を開始されたため、ほとんどむくみが出ずにすみました。
 マッサージなどでむくみが出ないようにしているうちに、リンパ管にバイパスが出来たのではないかと思います。

 静脈瘤も初期のものは、血流を悪くしている筋肉のこりなどをほぐしながら、湿布して包帯で圧迫しておくと小さくなります。

 こうしておけば、静脈瘤が広がるのを防げます(静脈瘤は放置すると、次々と静脈の弁がこわれ、大きくなってしまうことがあります)。

 ただ、長期間放っておいたものは、血管や軟部組織が弾力を失っていますから、高島先生がおっしゃったような治療(12-4参照)が必要になります。

 また、内臓疾患などで静脈瘤やむくみが出てくることもあります。

 例えば、腎臓や心臓、肝臓などの機能が弱ると静脈瘤やむくみが出ます。
 腎臓が弱れば、おしっこの出が悪くなります。
 心臓が弱れば、血液を回収する力が落ちます。
 血液が濃いほど、体の水分は血管の中へ再吸収されます。ところが、肝臓が弱ると、血液に栄養が不足して血が薄くなり、水分が再吸収しにくくなります。

 このような原因で現れる静脈瘤やむくみには、内科的な治療がまず必要です。

 むくみや静脈瘤が出た時は、原因に応じた治療を、できるだけ早くしてください。