btml02.gifテラピーめーる15-1 体のバランスは 大丈夫ですか?


 何も原因がないのに、突然どこかが痛くなったと来院されるケースが少なくありません。
 みさせていただくと、そのほとんどの方は、体のバランスが崩れておられます。
 骨盤や首がゆがんでいたり、両腕や両脚の長さがちがっていたりされます。

 長い間、体をアンバランスな状態で使い続けると、体のどこかに負担が蓄積し、やがて、気がつかないような些細な動作が原因となって、関節がずれたり、椎間板(ついかんばん)や関節の軟骨を傷めたりします。

 体のアンバランスは、片寄った動作や姿勢の繰り返しなどから生じます。
 例えば、体の左右どちらかを極端に使いすぎるとか、デスクワークなどでいつも前かがみになっているといった場合です。ケガをしたところや、体の弱いところをかばっている場合もそうなります。

 軽いアンバランスなら、痛みも軽いか違和感程度です。
 自覚がないこともめずらしくありません。
 この段階では、筋肉が縮んだり、軟骨が圧迫されたりしているだけです。
 このような変化を「機能的な変化」と呼びます。
 縮んだ筋肉をマッサージしたり、ストレッチしたりすれば、軟骨も弾力があるのですぐに元に戻り、体もバランスがとれます。
 体をまっすぐに矯正するだけで、痛みも違和感も少なくなるのです。

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 一方、アンバランスな状態が続いたりしたために、筋肉や軟骨に傷が入ったり、関節が変形したりしてしまうことがあります。
 このような変化は「器質的な変化」と呼びます。
 器質的な変化が起きると、痛みも激しく、日常生活への支障も大きくなります。
 たとえ体をまっすぐに矯正できたとしても、すぐに傷がふさがったり、変形が治ったりするわけではありませんから、治るまでには相当の期間が必要です。

 皆さんにぜひお勧めしたいのは、体のバランスが悪いかなと感じたり、違和感や軽い痛みを感じたりしたら、早めに治療をされることです。
「機能的な変化」が「器質的な変化」になるとやっかいです。

 東洋医学では「上医未病を治す(じょういはみびょうをちす)」といいます。
 すぐれた医療とは、やがては病気になるであろう状態を治すものだという意味です。
 突然痛くなったという方も「そういえば、痛くなるしばらく前から、少し違和感があったなあ」と、思い出されることがあります。
 前触れを見逃さないようにしましょう。

 それと、もう一つお勧めしたいのは、どこかを傷めたら、最後まできちんと治しておくということです。
 バランスの悪い方の中に、以前、傷めたところが治りきっていないのに治療をやめて
しまい、そこをかばって体のバランスを崩している方が大変多いからです。