btml02.gifテラピーめーる15-2 脚の具合が悪い時のケア(お風呂編)


 今回はケア(介護)に関する話をお届けします。

 最近はケアマネージャーの仕事が忙しくて、原稿がなかなか書けません。

 ケアマネージメントを始めたのは、接骨院での治療だけでは力不足なところを補うためです。

 ヘルパーさんに掃除や調理をしてもらう。デイサービスでお世話をしてもらう。手すりをつけたり、トイレや風呂をバリアフリーにしてもらう。電動カートや歩行器を手配する。
 そういったサービスができるようになったことは、私も喜んでいます。

 でも、なんでもやたら書類、書類でまいっています。
 例えば、介護保険を使ってヘルパーさんにお掃除にいってもらおうとしたら、何種類の書類を用意しなければならないでしょうか?

 私も今まで数えたことがないので、後で書き出してみます。
 いったい何種類必要か、皆さんも当ててみてください。
 ちなみに接骨院で健康保険を使って治療をする際に必要な書類は、健康保険証、レセプト用紙、施術録、総括票の4種類です。
 さて、介護保険は・・・(答えは文末)

 余談が長くなりました。本文に入ります。


 ●脚の具合が悪い時のケア(お風呂編)

「脚の具合が悪くて、お風呂に入るのに困っているんですが、どんなサービスが利用できるんですか?」そんな質問を受けることがあります。

 お風呂で困っておられる方へのサービスといっても、たくさんのサービスがあります。
 脚がどんな状態かとか、どんなことで困っておられるのかをよく聴いて、その方にあったサービスを紹介するようにしています。

 例えば、Aさんは、自分でお風呂に入れるけれど、お風呂から上がる時に脚が痛みます。でも、何かにつかまれば、出入りがしやすそうだと言われます。
 Aさんには、浴槽の縁にバスグリップという取っ手をつけていただきました。
 すると、お風呂から楽に上がれるようになりました。

 バスグリップや次のバスボードはインターネットで検索してもらえれば、いろんな商品の写真がみつかります。

 Bさんは、片脚に麻痺があって、浴槽の縁をスムーズにまたぐことができません。
 そこでバスボードという板を浴槽の上につけていただきました。
 Bさんは腰掛ける場所ができ、浴槽の出入りが楽にできるようになりました。

 Cさんは、脚の力が弱いため、転倒する危険がありました。
 お風呂だけでなく、廊下、トイレ、玄関にも手すりを取り付けていただきました。家の中全体が歩きやすくなりました。

 Dさんは、膝が曲がらなくなりました。
 そのため、それまでのお風呂ではスムーズにまたげなくなりました。また、狭すぎてお湯につかれなくなりました。
 そこで、またぎやすくて脚を伸ばしたままつかれる浴槽に取り替えることにされました。

 Eさんは、最近すっかり足腰の力が弱くなってきました。
 一度、湯船の中ですべっておぼれそうになってから、一人でお風呂に入るのが不安です。
 ヘルパーが訪問して、入浴をお手伝いすることになりました。

 Fさんは、脚を骨折してギブスを巻いているため、お風呂に入ることができません。
 ギブスがとれるまで、ヘルパーが訪問して、体をふいたり、洗髪したりすることになりました。

 Gさんは、車椅子で生活しておられ、どうしても家の中に閉じこもりがちになります。
 気分転換や脚の訓練もかねて、デイサービスセンターに通われることになり、そこのお風呂を利用されるようになりました。

 Hさんは、寝たきりの生活で、自宅のお風呂を使うのもむずかしくなりました。
 移動入浴車に来てもらって、お部屋で入浴ができるようになりました。
 看護婦とヘルパーのチームが入浴をお手伝いしています。

 取り上げた例は、すべて介護保険で提供できるものですが、他に医療系のサービスや、高齢者福祉や障害者福祉のサービスもあります。

「こんな便利なものがあったの。もっと早くから使えばよかった」とおっしゃる方もおられます。
 不自由なことがあれば、「こんなことで困ってるけど、何かいいサービスある?」とケアマネージャーにお気軽にきいてみられてはいかがでしょう。

【補足】Aさんのバスグリップ、Bさんのバスボードは福祉用具購入。10万円までは1割の自己負担で購入できる。
 Cさん、Dさん場合、住宅改修。20万円までの改修は1割の自己負担でできる。他にも住宅改修は各自治体の高齢者福祉や障害者福祉で補助してくれることが多い。茨木市の例では100万円まで補助あり。
 Eさん、Fさんは訪問介護。Gさんは通所介護。Hさんは訪問入浴介護。いずれも自己負担は1割。ただし、利用料は内容によって違う。

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《はじめのクイズの答え》
 ヘルパーが掃除に行くのに何種類の書類が必要か(括弧内は複数必要な部数)

   最低でも30種類(50部弱)。

 以下がその書類。△印は必要でない時もあるので数から省いています。
 こんなに書類が必要な制度って、なんか間違った方向に行ってません?
 私は、書類づくりより、もっと大切なことにエネルギーを注ぎたい!!!

介護保険被保険者証
△ 自治体によっては健康保険証や老人医療証
主治医意見書
要介護認定申請書
訪問調査についての届け
居宅サービス作成依頼書
ケアプラン作成の契約書(2部)
訪問介護の契約書(2部)
ケアプラン作成の重要事項説明書(2部)
訪問介護の重要事項説明書(2部)
居宅サービス計画@(3部)
居宅サービス計画A(3部)
週間サービス計画書(3部)
課題分析の質問票と回答
△ 領域選定票
課題分析(3部)
サービス利用票(2部)
サービス利用票別表(2部)
サービス提供票
サービス提供票別表
ケアマネージャーの身分証明書
サービス提供責任者の身分証明書
ヘルパーの身分証明書
ケアマネージャーの訪問記録(2部)
ケアプランに対する同意書(2部)
△ ケアプランの事業者からの受領書
△ 主治医意見書をサービス提供に利用する場合は同意書
訪問介護の記録用紙(2部)
訪問介護計画書(3部)
介護支援経過記録
サービス担当者会議の記録
△ 利用者請求書および利用者領収書(自己負担のある人)
△ 償還払いの時はサービス提供証明書
介護報酬請求書および明細書
給付管理票