btml02.gifテラピーめーる4-1 筋肉がつったらどうするか


 「夜中にこむらがえりするんですけど」とか「指がつるんですが」という相談をよく受けます。
 また「どうしてけいれんするのですか」とも、よくたずねられます。

 説明に困ることがあるので、今回まとめてみます。

 ◆筋肉はなぜけいれんするのか

 筋肉をゴムやバネのようなものだとイメージしてみて下さい。

 ゴムやバネを伸ばすのには力がいるけれど、手をはなせばひとりでに縮むでしょう。
 電気掃除機のコードやメジャーも、ワンタッチで巻き取れます。

 これらが縮む時に出される力は、実は、それらを伸ばす時に使われた力が蓄えられたものなのです。

 筋肉も伸びる時にエネルギーが必要です。

 筋肉は刺激を受けると、伸びる時に蓄えた力を出して縮みます。

 生きている筋肉がゴムと違うのは、縮んだ後、酸素と栄養があれば、すぐまた伸びるということです。

 ところが、血行が悪くなったり、使い過ぎたりして、栄養や酸素が不足すると、筋肉は伸びることができず、縮むばかりになります。
 これがけいれんです。(さいたる例が、全身の血流が停止して起こる死後硬直です)

 夜間にこむらがえりが多いのは、夜間は血圧が下がるのと、脚が昼間より高い位置にあるためです。

 いったんけいれんすると、筋肉に血を送り込んでいる血管もしめつけられるので、余計に血行が悪くなり、なかなかけいれんはおさまりにくくなります。

 ◆筋肉がつったらどうするか

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 まず、筋肉の血行をよくするようにします。

 つったところをマッサージしてみたり、心臓より低くしてみましょう。
 こむらがえりなら、寝ているより、立って血液を脚に行かせた方が、おさまりやすいようです。温めるのもよいでしょう。

 それと、筋肉が伸びるのを助けましょう。
 指などがもっていかれるのと反対の方向にストレッチをします。

 急激にするのでなく、徐々にじっくりとして下さい。

 テーピングをすれば、つらなくなることもあります(注意:つる筋肉の反対側に貼る)。

 こむらがえりなどは、当院で何回か施術を受けてもらえば、ほとんど起きなくなります。

 ◆注意が必要な時

 脊髄の損傷脳の障害神経・筋肉の疾患カルシウムの不足マグネシウムの不足妊娠中毒症過呼吸脱水下痢嘔吐破傷風肝臓疾患腎臓疾患などでもけいれんは起きます。
 原因に合った処置が必要となりますので、気をつけましょう。

★補足説明/筋肉はたくさんの筋細胞でできています。筋細胞は、細胞の中にカルシウムイオンが広がっていると収縮し、逆に、筋小胞体という袋にカルシウムイオンが集められると弛緩します。カルシウムイオンを散らばらせる時、イオンは勝手に散らばる(拡散する)のでエネルギーはいりません。一方、カルシウムイオンを筋小胞体に回収する際にエネルギーが費やされます。
また、カルシウムイオンを筋小胞体にとり込む時にマグネシウムイオンが必要です。マグネシウムが不足するとけいれんを起こすのは、カルシウムイオンが筋小胞体に回収できなくなるためです。