btml02.gifテラピーめーる5-1 悪い所はどうして痛いのか?


 「どうして悪い所は痛むのですか」と、よくたずねられます。
 説明が難しいので、ここでまとめてみます。

 ◆様々な刺激に反応して、痛みは生じる

 痛みを感じる神経は、自由神経終末と言います。
 他の感覚神経が、光とか匂いとか味とか、特定の刺激に反応するのに対して、自由神経終末は様々な刺激に反応します。

 例えば、圧迫されたり、切断されたり、伸長されたり、冷やされたり、熱せられたりする物理的刺激に反応します。
 また、酸素や栄養の不足や、発痛物質、細菌などの化学的刺激にも反応します。
 心理的な要因で、反応が大きく変化する特徴もあります。

 そして、何かの問題があってストレスにさらされた所は、神経が過敏になり、普通なら痛みの出ないようなちょっとした刺激でも痛みが生じます。

 ◆痛みの原因

 ですから、通常なら痛くない程度の力で体を押さえていけば、どこが痛むのかを容易に知ることができます。
 けれども、どうして痛むのかは、いろいろな情報を総合して判断しなければなりません。

 例えば、健康な筋肉は柔らかく、多少押さえても痛くないものですが、ある筋肉をさわると痛かったとします。

 その時は次のような原因を疑います。


 1 単純なこり。筋肉が硬くなって、神経を圧迫していないか。

 2 けいれん。筋肉がつって神経を締めつけていないか。

 3 不自然な姿勢バランスのくずれ。筋肉と神経が伸ばされていないか。

 4 疲労。筋細胞の中から発痛物質となる老廃物が出てきていないか。

 5 炎症。発痛物質を出す細胞が集まってきていないか。

 6 血行障害。酸素や栄養が不足していないか。

 7 神経障害。筋肉に行く神経がどこかで圧迫されていないか。

 8 神経損傷。肉離れや捻挫で神経が切れていないか。

 9 椎間板損傷軟骨損傷。損傷した所から発痛物質が出ていないか。

 10 感染発熱。風邪をひいたり、小さな傷からばい菌が入ったりしていないか。

 11 冷却。筋肉が冷え過ぎになっていないか。

 ただ、これらも1が3の原因になっていたり、7が2の原因になっていたり、しばしば複合しています。

 骨などの痛みも入れると、もっと複雑になります。

 ◆元々の原因は患者さんと一緒にさがす

 例えば、首のつけねが痛いという方が来られたとします。

 腕を挙げる筋肉がこって(1)、首のつけねの筋肉と神経が引っ張られていました(3)。
1をほぐすと3の痛みが消えました。

 「何か高い所に挙げたりしませんでしたか」ときくと、「そういえば孫を高い高いしました」。

 元々の原因は、患者さんと話す中で明らかになります。