btml02.gifテラピーめーる5-3 続:体を芯からあたためるには


 辛いものは発痛物質

 味覚センサーというものをご存知でしょうか。
 人間にはわからないような味の違いまで判別できます。

 でも、そのセンサー、甘さ、塩辛さ、苦さ、酸っぱさは測定できますが、辛さだけは測定できないそうです。

 辛さというのは、痛みの感覚だと言われています。
 つまり、痛さを感じる自由神経終末を興奮させるものが辛いものなのです。
 辛いものは発痛物質だとも言えます。

 他の味覚は、舌にある味蕾(みらい)という感覚受容器で感じ取るのですが、自由神経終末の先端には何も感覚受容器がありません。
 何も受容器がないから感覚のメカニズムが解明しにくく、辛さのセンサーが作れないのかもしれません。

 かゆみも、自由神経終末が興奮することで感じます。
 痛さ、辛さ、かゆさがどれも自由神経終末によって感じられるのは、不思議な感じかします。
 でも、辛いものを食べると口の周りがピリピリ痛かったり、治りかけの傷がいたがゆかったりすることで、類似した感覚だということはわかります。

 辛いもので体をあたためることができる

 さて、辛いものは、痛みを感じる自由神経終末を刺激しますから、血行をよくし、体温を上げてくれます。
 肌から吸収させることもできるし、食べたり飲んだりすることもできます。

 辛いものといえば、トウガラシ、ニンニク、ネギ、タマネギ、ニラ、コショウ、サンショウ、カラシ、ワサビ、炭酸などがありますが、使いやすいのは匂いの少ないトウガラシや炭酸です。

 安価で即効性のあるトウガラシ

 お風呂にトウガラシ炭酸入浴剤柑橘類を入れておくと、自由神経終末が刺激され、よくあたたまります。
 つまさきが冷えたり、しもやけになったりした時は、タカノツメを靴下の中に入れておくのも一手です。

 温感湿布はほとんどがトウガラシエキスを配合しています。
 発熱剤は入っていませんが、血行がよくなってポカポカします。

 温感湿布は、けがをした直後や肌に合わない人には不向きです(温熱湿布という発熱するタイプの湿布もありますが、高価なのであまり出回っていません)。

 健康食品としては、ニンニク入りドリンクや無臭ニンニク粉末がポピュラーですが、七味トウガラシをスープなどに適量入れていただくのが、手軽で安価な上に即効性がある方法と思います。(欠点は長時間効果がもたないこと)

 熱が出ないせいで長引く病気があります。
 熱がないのに長いあいだ風邪ぎみだという方、トウガラシ入りスープをお試しあれ。