テラピーめーる5-3 続:体を芯からあたためるには
辛いものは発痛物質
味覚センサーというものをご存知でしょうか。
人間にはわからないような味の違いまで判別できます。
でも、そのセンサー、甘さ、塩辛さ、苦さ、酸っぱさは測定できますが、辛さだけは測定できないそうです。
辛さというのは、痛みの感覚だと言われています。
つまり、痛さを感じる自由神経終末を興奮させるものが辛いものなのです。
辛いものは発痛物質だとも言えます。
他の味覚は、舌にある味蕾(みらい)という感覚受容器で感じ取るのですが、自由神経終末の先端には何も感覚受容器がありません。
何も受容器がないから感覚のメカニズムが解明しにくく、辛さのセンサーが作れないのかもしれません。
かゆみも、自由神経終末が興奮することで感じます。
痛さ、辛さ、かゆさがどれも自由神経終末によって感じられるのは、不思議な感じかします。
でも、辛いものを食べると口の周りがピリピリ痛かったり、治りかけの傷がいたがゆかったりすることで、類似した感覚だということはわかります。
辛いもので体をあたためることができる
さて、辛いものは、痛みを感じる自由神経終末を刺激しますから、血行をよくし、体温を上げてくれます。
肌から吸収させることもできるし、食べたり飲んだりすることもできます。
辛いものといえば、トウガラシ、ニンニク、ネギ、タマネギ、ニラ、コショウ、サンショウ、カラシ、ワサビ、炭酸などがありますが、使いやすいのは匂いの少ないトウガラシや炭酸です。
安価で即効性のあるトウガラシ
お風呂にトウガラシや炭酸入浴剤や柑橘類を入れておくと、自由神経終末が刺激され、よくあたたまります。
つまさきが冷えたり、しもやけになったりした時は、タカノツメを靴下の中に入れておくのも一手です。
温感湿布はほとんどがトウガラシエキスを配合しています。
発熱剤は入っていませんが、血行がよくなってポカポカします。
温感湿布は、けがをした直後や肌に合わない人には不向きです(温熱湿布という発熱するタイプの湿布もありますが、高価なのであまり出回っていません)。
健康食品としては、ニンニク入りドリンクや無臭ニンニク粉末がポピュラーですが、七味トウガラシをスープなどに適量入れていただくのが、手軽で安価な上に即効性がある方法と思います。(欠点は長時間効果がもたないこと)
熱が出ないせいで長引く病気があります。
熱がないのに長いあいだ風邪ぎみだという方、トウガラシ入りスープをお試しあれ。