btml02.gifテラピーめーる7-1 椎間板ヘルニアの特徴と治し方

 ★椎間板とは

 椎間板というのは、背骨の椎骨と椎骨の間にある軟骨です。
椎間板は、中心に髄核というゼリー状の物質があって、それを繊維輪と呼ばれる繊維状の軟骨が、ちょうどバウムクーヘンのように何層にも取り囲んでいます。

 椎間板に弾力があるおかげで、背骨は曲げたりねじったりできるのです。しかも、椎間板は、上からの重みに耐えるクッションの役割もしています。

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椎間板ヘルニアはどのようなものか

 椎間板ヘルニアは、繊維輪と呼ばれる軟骨に亀裂が入ることから始まります(第1期)。
 やがて亀裂は髄核まで達し(第2期)、亀裂の入った個所は、内側からの圧力に押されて外側にふくらみます。(第3期)

 そして、とうとう内側からの圧力に耐え切れずに、髄核がはみ出したり(第4期)、飛び出したりします(第5期)。

椎間板ヘルニアの特徴は

 軟骨には神経や血管はあまり入っていません。血管や神経が少ないほうが、自由な動きができるからです。そのため、どこが痛いのかはっきりしないということがあります。

 そのかわり、軟骨の中には強い発痛物質が含まれています。ですから眠れないほどの痛みを感じることがあります。

 また、痛みは徐々にきつくなることが多く、1週間後とか2週間後に痛みのピークがくることもあります。

 腰だけでなく、おしりやあし、お腹に、痛みやしびれがよく出ます。椎間板のそばを通る脊髄や神経が刺激されるからです。

 咳、くしゃみをするとか、笑うとか、いきむとかの時に脊髄や神経への刺激が増します。(バルサルバ徴候
 また、仰向けに寝て、脚を持ち上げられた時などには、脊髄や神経への刺激が増します。(ラセーグ徴候
 このような症状は、髄膜刺激症状と呼ばれます。

 膝のお皿の下やアキレス腱をたたいた時、はねなかったり、はねすぎたりすることもあります。(腱反射低下腱反射亢進

 朝、顔を洗う時に前かがみになれないとか、靴下がはけないこともあります。

 動くと痛いだけでなく、重みがかかるような姿勢(座ったり、中腰でものを持つ)でも痛みがくることがあります。

 ★どうやって治すか

 まず、しばらくは安静です。 無理に動かすと亀裂が広がります。

 サラシ腰椎ベルトテーピングなどで固定し、繊維輪に入った亀裂がふさがるのを待ちます。

 椎間板にかかる圧力は、ベルトなどを巻くと減ります。

 固くなっている筋肉をほぐすこと(マッサージ電気治療)でも、圧力を減らすことができます。

 眠れないほどの痛みがある方には、整形外科を紹介します。
 腫れを引かせる薬や痛み止めを処方してもらったり、MRIなどの検査をしてもらいます。

 歩行や排泄に麻痺が出ている方は、外科手術が必要になることもあります。

 亀裂がふさがってくるころから、骨と骨の間を広げる牽引療法をします。

 その後、痛みが落ち着いてきたら、腹筋を強化するなどして、再発を予防します。

 ポイント

 牽引は痛みが出る人もいます。

 マッサージでゆるむ人もいるし、電気でゆるむ人もいます。

 その人にあった治療を選んでいきます。

 ただ、少し痛みが出ても牽引して、くっついた骨と骨を離していく必要がある人もいます